まつげ美容液を使い始めてから、
「なんとなく目元がくすんできた気がする…」「色素沈着するって聞いて、使うのが怖くなった」
など不安を感じたことはありませんか?
実際、サロンでもまつげ美容液と色素沈着についての相談はとても多く、
「本当に美容液が原因なの?」「やめたほうがいい?」と悩む方がたくさんいらっしゃいます。
結論から言うと、色素沈着は必ず起こるものではありません。
原因はひとつではなく、成分・使い方・肌質など、いくつかの要素が重なって起こるケースが多いです。
この記事では、アイリストとして実際に多くの相談を受けてきた経験をもとに、
• まつげ美容液で色素沈着が起こる理由
• 注意したい成分と正しい使い方
• 色素沈着が心配な人の美容液の選び方
を、できるだけわかりやすく解説します。
まつげを伸ばしたいけれど、パンダ目のような色素沈着は絶対避けたい。
そんな方のために、現役アイリストが『成分の正体』と、『絶対に失敗しない塗り方』を徹底解説します。この記事を読めば、もう迷わず美容液を選べるようになります。
まつげ美容液で色素沈着が起こるのは本当か?
「まつげ美容液を使用すると色素沈着する」と聞いたことがあり、不安になっている方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、まつげ美容液を使った人すべてに色素沈着が起こるわけではありません。
実際にサロンでお客様とお話ししていても、長年まつげ美容液を使っていてもまったく問題がない方がいる一方で「目元がくすんだ気がする」と感じる方がいるのも事実です。
この違いは、
• 使用している成分
• 使い方
• 肌質や体質
といった複数の要因が関係しています。
色素沈着とはどういう状態?
色素沈着とは、「肌のメラニン色素が過剰に生成・蓄積され、肌の一部が黒ずんだ状態」を指します。
目元の皮膚が茶色っぽく、くすんで見える状態になることが多いです。
ただし、ここで注意したいのが、すべてが「本当の色素沈着」とは限らないという点です。
乾燥や摩擦による一時的なくすみ、メイク残りやクレンジング不足などが原因で、色素沈着のように見えているだけのケースも少なくありません。
サロンで実際に多い相談内容
アイリストとしてよく受ける相談は、
「美容液を使い始めてから、目元がくすむようになった気がする」というものです。
お話を詳しく聞いてみると、
• 塗る量が多すぎた
•まぶた広範囲にまで塗っていた
• かゆみが出て目元をこする事が多かった
など、必ずしも「美容液そのものが原因」とは言い切れない理由もあります。
まず知ってほしいのは
一時的なくすみの場合は、使用を中止したり、目元を休ませることで、徐々に元に戻ることが多いということです。
一方で、本当の色素沈着は、刺激や炎症が繰り返された結果として起こるため、改善までに時間がかかることがあります。
無理に刺激を我慢したり、くすみを感じたまま長く使用することは避けた方が良いでしょう。
原因を正しく理解して早めに対処することで本当の色素沈着は防ぐことはできます。
色素沈着が起こりやすい主な原因
まつげ美容液による色素沈着は、ひとつの原因だけで起こるとは限りません。
多くの場合、使用している成分に加えて、塗り方・使用頻度・肌質や体質といった要素が重なって起こります。
実際、サロンで多くの相談を受ける中でも、
「使い方を見直しただけで改善した」というケースは少なくありません。
一方で、特定の成分を含むまつげ美容液を使用している場合に、色素沈着や目元の変化が起こりやすいケースがあるのも事実です。
特に、短期間でまつげの伸びを実感しやすいタイプの美容液には、色素沈着との関連が指摘されている成分が含まれていることがあります。
そのため、「まつげ美容液がすべて危険」というわけではありませんが、成分の特徴を理解したうえで、自分の肌に合った使い方をすることが重要です。
このあと解説する PG系(プロスタグランジン類似)成分は、
効果を実感しやすい反面、人によっては色素沈着につながる可能性があるため、正しい知識を持って選ぶことが大切です。
色素沈着しやすいと言われる成分とは?(PG系)
まつげ美容液による色素沈着について調べると、よく目にするのが 「PG系成分」 という言葉です。
PG系とは、【プロスタグランジン類似成分】と呼ばれる成分の総称で、まつげの成長に関わる働きを持つとされています。
実際に、「短期間でまつげが伸びた」「ハリやコシを強く感じた」といった声が多い美容液には、
このPG系成分が配合されていることがあります。
具体的には、公式サイトなどの全成分表示に以下のような名称で記載されていることが多いです。
【代表的なPG系成分の例】
イソプロピルクロプロステネート
エチルタフルプロスタミド
デクロロジヒドロキシジフルオロエチルクロプロステノールアミド
※成分の名称は、メーカーや製品によって多少異なる場合があります。気になる方は、お手持ちの美容液の公式サイトで最新の成分表をチェックしてみてください。
これらの成分は、効果を実感しやすいメリットがある反面、皮膚が薄い方や塗りすぎた場合に色素沈着のリスクが出やすいという特徴があります。『成分が強い=悪い』ではなく、『自分の肌に合うか、正しく使えるか』が一番大切です。」
なぜPG系成分は色素沈着と関係すると言われるのか
PG系成分が色素沈着と関係すると言われる理由のひとつに、
目元の皮膚への作用が比較的強いことが挙げられます。
PG系成分には、血流を促したり、メラノサイト(色素を作る細胞)を活性化させる性質があるため、人によっては赤みや痒み、目元のくすみ、といった反応が出ることがあります。
こうした刺激や炎症が繰り返されることで、結果として色素沈着につながるケースがあると考えられています。
PG系成分=必ず色素沈着する、ではない
ここで大切なのは、PG系成分が配合されているからといって、必ず色素沈着が起こるわけではない
という点です。
実際、PG系成分が入ったまつげ美容液を使っていても、特にトラブルなく使用できている方も多くいます。ただし、
• 敏感肌の方
• 目元の皮膚が薄い方
• 塗る量が多くなりがちな方
の場合は、PG系成分が刺激として出やすい傾向があるのも事実です。
化粧品のまつげ美容液と医療分野で使われる成分との違い
PG系成分について不安を感じる方もいるかもしれませんが、ここで知っておいてほしいのは、
一般的なまつげ美容液は化粧品に分類されるという点です。
化粧品に配合されているPG系成分は、医療分野で使われている成分と作用の方向性は似ていても、
配合量や使用目的は異なります。化粧品と扱われる限り、配合量は微量でしかありません。
そのため、医療分野で報告されているような強い副作用が、まつげ美容液でも同じように起こるとは考えにくいです。
ただし、配合量が少ないからといってまったく影響が出ないという分でもありません。
目元は皮膚がとても薄くデリケートなため、肌質や使い方によっては、色素沈着やくすみとして現れる可能性があります。
PG系成分とどう付き合うべきか
PG系成分は、効果を実感しやすい反面、使い方や肌質を選ぶ成分です。
そのため、
• 色素沈着が不安な方
• 敏感肌の方
• 目元トラブルを避けたい方
は、PG系成分が含まれていない非PG系のまつげ美容液を選ぶという考え方も必要です。
一方で、PG系成分を使う場合は、塗る量や期間を意識し、短期的に使用するなど、リスクを理解したうえで取り入れることが大切です。
アイリストが教える正しい使い方【色素沈着を防ぐ】
まつげ美容液による色素沈着は、成分だけでなく、使い方によって起こるケースが多いです。
実際、サロンで相談を受ける中でも、使い方を少し見直しただけで、くすみが気にならなくなったという方は少なくありません。
ここでは、色素沈着を防ぐために意識してほしいポイントをアイリスト目線でお伝えします。
塗る量は「少なすぎる」と感じるくらいでOK
まつげ美容液は、たくさん塗ったからといって効果が高まるものではありません。
むしろ、塗る量が多いほど皮膚への刺激が強くなり、色素沈着のリスクが高まってしまいます。
• 筆やチップについた液は軽くしごく
• 1回の使用量は最小限にする
相談をうける中では、塗る量が多い方はかなり多いと感じます。
「少ないかな?」と感じるくらいが、実はちょうど良い量です。
塗る位置は「まつげの生え際だけ」
色素沈着の原因として2番目に多いのが、まぶたの広い範囲に塗ってしまっているケースです。
まつげ美容液は、まつげを育てるためのものなので、
• まつげの生え際
• 皮膚にべったり付かない位置
を意識して塗りましょう。まぶたに広く塗る必要はありません。
また刺激が強めのまつ毛美容液(特にPG系)は下まつ毛には塗らないことを推奨します。
上下に塗ることで美容液の量が多くなってしまうリスクを避けるためです。
使用頻度は必ず守る
「早く伸ばしたい」という気持ちから、使用回数を増やしてしまう方もいますが、
これは逆効果になることがあります。
• 1日1回と書かれているものは1日1回
• 必ずしも朝晩使う必要はない
使用頻度は、メーカーの推奨通りに使うことが一番効果的で安全です。
まつ毛美容液によって違うので必ず使用頻度を確認しましょう。
かゆみ・赤みを感じたら一旦ストップする
使用中に、
• かゆみ
• 赤み
• ヒリつき
を感じた場合は、無理に使い続けないことが大切です。
違和感を我慢して使い続けると、目元をこすってしまう原因にもなり、結果として色素沈着につながることもあります。
一旦使用を中止し、症状が落ち着いてから再開する、もしくは別のタイプに切り替えることも検討しましょう。
目元をこすらない・触らない
目元の皮膚はとても薄く、摩擦に弱い部分です。
• かゆくてもこすらない
• クレンジングでゴシゴシしない
• 無意識に触るクセを減らす
これだけでも、色素沈着のリスクは大きく下げることができます。
色素沈着が心配な人のまつげ美容液の選び方
まつ毛美容液を正しく使用することは前提に、色素沈着が心配な人が意識したい美容液選びのポイントを整理します。
初心者・敏感肌の人は「非PG系」から選ぶ
色素沈着がどうしても不安な方や、まつげ美容液を初めて使う方、敏感肌の方には、PG系成分が含まれていない非PG系のまつげ美容液の使用がおすすめです。
▶︎ 色素沈着が心配な人向け|プロが選ぶ|成分が豊富で効果を感じやすい非PG系まつげ美容液4選
非PG系の美容液は、まつげの土台ケア、ハリ・コシのサポート、乾燥対策を目的としたものが多く、
刺激が出にくい傾向があります。
即効性は穏やかですが、毎日コツコツ使うことで、まつげの状態を整えてくれるタイプです。
「効果の強さ」より「続けやすさ」を重視する
まつ毛美容液は即効性を求めてPG系を選ぶこともできますが、スキンケアのように毎日コツコツと続けていくことも重要です。
やはり毎日続けるためのは違和感なく続けられることが大切なので、保湿成分がしっかり入っている、 刺激になる成分が少ない、続けられる価格帯といった点を意識して選ぶことで色素沈着や他のトラブルも避けて育毛ができます。
PG系を使う場合は「期間」と「量」を意識する
PG系成分が含まれた美容液を使う場合は、使い方をコントロールする意識が重要になります。
- 塗る量は最小限
- 使用期間は短期的に
- 違和感があればすぐ中止
「ずっと使い続ける」よりも、必要な期間だけ取り入れるという考え方がおすすめです。
すでに色素沈着してしまったかも?と思ったら
「もう色素沈着してしまったかもしれない…」と感じた場合でも、慌てる必要はありません。
その「くすみ」が本当に色素沈着なのか、一時的なものなのかを見分ける目安があります。
まずは、以下の対策を試してみてください。
まつげ美容液の使用を一旦中止する
目元をしっかり休ませる
この状態で2〜4週間ほど様子を見てみましょう。もし色が薄くなってくるようなら、それは一時的な「くすみ」です。一方で、数週間経っても状態が変わらない場合は、メラニンが蓄積した「色素沈着」の可能性があります。
一時的なくすみの場合は、使用を休むだけで改善するケースも多くあります。 もし数週間経っても改善しない場合や、赤み・かゆみが続く場合は、無理をせず皮膚科など専門機関に相談するのもひとつの方法です。
まとめ|色素沈着を防ぎながら、まつげ美容液を使うことはできる
まつげ美容液による色素沈着は、必ず起こるものではありません。
多くの場合、成分、使い方、肌質など、いくつかの要因が重なって起こります。
成分の特徴を正しく理解し、正しい使い方と自分に合った美容液を選ぶことで、色素沈着を防ぎながら使用することは可能です。
効果を重視して、プロスタグランジン類似成分(PG系)のまつ毛美容液を使用する場合は、
使用量、使用回数を必ず守り、短期での使用するなどの対策を取ると安心です。
また、プロスタグランジン類似成分(PG系)のまつ毛美容液のみに頼らずとも、
非PGのまつ毛美容液を毎日のケアとして取り入れるだけでもまつ毛の状態はすよくなっていきます。
色素沈着を過度に怖がる必要はありません。
大切なのは、自分の目元と向き合いながら、無理のない方法でまつげケアを続けていくことです。
参考になれば嬉しいです。

