「最近、まつげがよく抜ける気がする」「前より本数が少なくなったように見える」
このような変化があると、まつげ美容液を塗ればよいのか、まつげパーマやマツエクを休んだほうがよいのか迷いますよね。
まつげは毛周期によって自然に生え替わるため、数本抜けるだけなら過度に心配する必要はありません。
ただし、抜けやすい状態が続く人には、毎日の扱い方・施術やメイクによる負担・目元の環境に共通点があることが多いです。

サロンでも「最近まつげが減った気がする」という相談はよくあります。美容液を変える前に、まず抜けやすくなっている原因を確認しましょう。
この記事では、現役アイリストの視点から、まつげが抜けやすい人に多い3つの共通点と対策、美容液の選び方を解説します。
結論|まつげが抜けやすい人は「負担を減らすこと」が最優先
まつげが抜けやすいときは、強い美容液を探すよりも、先に次の3点を見直す必要があります。
- 目元をこすったり、引っ張ったりしていないか
- まつげパーマ・マツエク・ビューラーの負担が重なっていないか
- まぶたに赤み・かゆみ・乾燥などが起きていないか
化粧品のまつげ美容液は、まつげを発毛させるものではありません。
役割は、まつげや生え際にうるおいを与え、乾燥や摩擦によるダメージを防ぎながら、今あるまつげを健やかに保つことです。
そのため、抜けやすい状態を改善したい場合は、負担を減らすケア+自分の状態に合った美容液を組み合わせるのが基本です。
まつげが抜けやすい人の3つの共通点


まずは、自分に当てはまる項目がないか確認してみよう!
共通点① クレンジングや目をこする摩擦が多い
まつげが抜けやすい人にまず見直してほしいのが、毎日の摩擦です。
特に注意したいのは、次のような習慣です。
- アイメイクをゴシゴシこすって落とす
- マスカラを無理に引っ張って落とす
- 目がかゆいときに強くこする
- タオルで目元を押さえず、横にこする
- ビューラーでまつげを引っ張る
- 洗顔後に濡れたまつげを触りすぎる
まつげは細く、毎日の小さな摩擦でも負担が蓄積します。
特にウォータープルーフマスカラを使った日は、落ちにくいからと強くこすったりすると、メイクと一緒にまつげを引っ張ってしまったりして、抜ける原因になります。
対策|「こすって落とす」から「なじませて落とす」
アイメイクは、専用リムーバーをコットンに含ませ、数秒間目元に置いてから、力を入れずに拭き取ります。
マツエクをしている場合は、使用している接着剤に対応したクレンジングを選び、横方向にこすらないようにしましょう。
共通点② まつげパーマ・マツエク・ビューラーの負担が重なっている
まつげパーマやマツエクは、正しく施術されていれば必ずまつげが抜けるものではありません。
ただし、次のような状態が重なると、自まつげへの負担が大きくなります。
- 短い間隔でまつげパーマを繰り返している
- カールを強くかけすぎている
- 自まつげに対してエクステが長すぎる・太すぎる
- マツエクを自分で引っ張って外している
- パーマ後も毎日ビューラーを使っている
- 傷んだ状態のまま施術を繰り返している
特に、まつげパーマと毎日のビューラーを併用している人は注意が必要です。
すでにカールがついているまつげをビューラーで挟むと、同じ部分に負担が集中し、切れ毛や折れにつながりやすくなります。
マツエクも、本数を増やせば増やすほどよいわけではありません。
自まつげの太さや長さに合わないデザインを続けると、接着しているまつげに負担がかかります。
対策|施術をやめるより、デザインと周期を見直す
まつげが弱っているときは、施術を完全にやめなければならないとは限りません。
まずは担当アイリストに状態を確認してもらい、次のように調整するのがおすすめです。
- パーマの施術間隔を空ける
- カールや薬剤設定を弱める
- マツエクの長さ・太さ・本数を控えめにする
- リペアだけでなく、定期的に付け替える
- 傷みが強い部分には無理に装着しない

施術を続けられるかどうかは、今の自まつげの状態によります。細く短い毛が増えている場合は、デザインを一段軽くするのがおすすめです!
関連記事:
「まつげパーマ後に美容液は必要?正しいケア方法をアイリストが
「まつげが抜ける・切れる原因は?まつげパーマ・ビューラーのダメージ対策」
共通点③ まぶたや生え際の状態が乱れている
実はまつげだけでなく、まつげが生えているまぶたの状態も重要です。
次のような症状がある場合は、美容液だけで対処しようとしないでください。
- まぶたに赤みがある
- 生え際がかゆい
- フケのようなものが付着している
- 目やにが増えた
- まぶたが腫れている
- 左右どちらかだけ急に抜けた
- 一部分だけまとまって抜けている
- 眉毛や髪の毛も同時に抜けている
まぶたの炎症の一つである眼瞼炎では、かゆみや赤みだけでなく、まつげが抜けることもあります。また、円形脱毛症など、まつげ美容液では対応できない原因でまつげが抜ける場合もあります。(アメリカ皮膚科学会)
対策|異常があるときは美容液の使用を中止する
赤み・腫れ・かゆみ・痛みなどがある場合は、一度まつげ美容液やアイメイクの使用を中止してください。
症状が続く場合や、一部分だけ急に抜けた場合は、眼科や皮膚科に相談しましょう。
抜けたまつげと切れたまつげの見分け方
「本数が減った」と感じても、実際には根元から抜けたのではなく、途中で切れている場合があります。
| 状態 | 見分けるポイント | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 根元から抜けている | 長い毛がそのまま抜けている | 毛周期、摩擦、炎症など |
| 途中で切れている | 短い毛や長さの違う毛が増える | パーマ、ビューラー、乾燥、摩擦 |
| 細い毛が増えている | 以前よりハリ・コシが弱い | ダメージの蓄積、ケア不足 |
| 一部分だけ少ない | 左右差や隙間が目立つ | 強い摩擦、施術負担、皮膚トラブルなど |
サロンでは、正面から見た本数だけでなく、根元の状態や毛先の切れ方も確認します。
短い毛がまばらに増えている場合は、「抜けている」というよりも、途中で切れている可能性があります。

長い毛が抜けているのか、途中で切れているのかで、必要な対策も変わるよ🐾
まつげが抜けやすいときの美容液の選び方
まつげが抜けやすいときは、話題性や価格だけで選ばず、現在のまつげの状態に合った成分構成を確認します。
選び方① まずは保湿・補修成分を重視する
乾燥や施術ダメージが気になる人は、次のような保湿・補修成分を複数配合した美容液が向いています。
- パンテノール
- 加水分解ケラチン
- 加水分解シルク
- ヒアルロン酸
- セラミド
- アミノ酸
- ペプチド
- 植物エキス

成分名が多ければ必ず優秀というわけではありません。
しかし、抜けや切れが気になる状態であれば、保湿成分だけを少量配合したシンプルな商品より、保湿・補修・ハリコシ成分をバランスよく組み合わせた商品のほうがおすすめです。
成分構成への評価
抜けやすい人に最も無難なのは、保湿だけに偏らず、ケラチン・パンテノール・ペプチドなどを組み合わせた補修型です。
反対に、植物エキスを多数並べているだけで、補修成分がほとんど見当たらない商品は、成分表が豪華に見えても、ダメージケア目的では優先度が下がります。
関連記事:
「まつげ美容液の成分ランキング|アイリストが注目する保湿・補修成分を解説」
選び方② 目元が敏感なときは刺激の少なさを優先する
抜けやすいからといって、最初から刺激を感じやすいタイプを選ぶ必要はありません。
特に次に当てはまる人は、毎日続けやすい低刺激設計の商品から始めるのがおすすめです。
- まぶたが乾燥しやすい
- アイメイクでかぶれた経験がある
- 花粉の時期に目元が荒れやすい
- まつげ美容液でしみた経験がある
- 初めてまつげ美容液を使う
ただし、「○つのフリー」と書かれているだけで、すべての人に刺激が起きないわけではありません。実際の使用感では、塗布量・ブラシの形・液だれのしにくさも重要です。
使用感への評価
初心者や敏感な人には、細すぎる筆タイプよりも、塗布量を調整しやすいチップやブラシタイプのほうが扱いやすい傾向があります。
筆タイプは生え際を狙いやすい一方、液を多く取りすぎると目に入りやすく、慣れていない人には扱いにくいのがデメリットです。
選び方③ 強い実感だけを求めて選ばない
「抜けやすいから、できるだけ強そうな美容液を選びたい」と考える人もいます。
しかし、今のまつげが乾燥や施術ダメージで弱っている場合は、強い実感をうたう商品よりも、まず毎日安全に継続できる商品を優先したほうがよいケースがあります。
化粧品として販売されているまつげ美容液は、まつげの育毛・発毛を標榜できません。厚生労働省も、化粧品でまつげの育毛効果をうたうことや、頭髪用の育毛剤をまつげに使えるように表示することについて注意を促しています。(厚生労働省)
そのため、商品を選ぶときは「伸びると書いてあるか」ではなく、
- 今あるまつげのダメージをケアできるか
- 目元に無理なく継続できるか
- 自分の施術状況に合っているか
- 使用上の注意が明確に書かれているか
を確認しましょう。
抜けやすい人に向いているまつげ美容液のタイプ
施術ダメージが気になる人
向いているタイプ:補修成分を重視した美容液
加水分解ケラチン、パンテノール、アミノ酸、ペプチドなどを組み合わせた商品が候補になります。
特に、まつげパーマを繰り返して毛先が乾燥している人や、短い切れ毛が増えている人に向いています。
目元が敏感な人
向いているタイプ:シンプルで毎日使いやすい低刺激設計
成分数の多さより、しみにくさ、液だれのしにくさ、ブラシの使いやすさを優先しましょう。
ただし、使用中に赤みやかゆみが出た場合は、低刺激表示があっても使用を中止してください。
ハリ・コシ不足が気になる人
向いているタイプ:保湿・補修・ハリコシ成分をバランスよく配合した美容液
保湿成分だけの商品より、ペプチドやパンテノール、ケラチンなどを組み合わせた商品を選んでみましょう。成分構成を重視するなら、価格だけで決めず、全成分表示まで確認したほうが選びやすいです。
初めて美容液を使う人
向いているタイプ:2,000〜4,000円前後の継続しやすい非PG系美容液
最初から高価格帯を選ぶ必要はないと思います。
毎日適量を使えること、ブラシが扱いやすいこと、目元に違和感が出にくいことを優先して選びましょう。

抜けやすい人は「強そうな1本」よりも、「今の状態に合っていて毎日続けられる1本」を選ぶほうが失敗しにくいですよ。
関連記事:
「【2026年版】まつげ美容液おすすめ11選|目的別にアイリストが厳選」
「COSNORI・スカルプD・PHOEBE比較|アイリストが選ぶまつげ美容液」
まつげ美容液を使うときの注意点
生え際に大量に塗らない
しっかり効果を出したいからと、しっかりたっぷり塗ってしまいがちですが、まつげ美容液は多く塗ったからといって効果が高くなるものではありません。
逆に、多く塗りすぎると、液がまぶたや目の中に入りやすくなり、赤みや刺激につながることもあり、よくありません。
使用説明書に記載された回数と量を守り、薄く塗りましょう。
目元に異常があるときは使用しない
赤み、腫れ、かゆみ、傷などがあるときは使用を控えます。
まつげ美容液では、まぶたの腫れやかゆみ、充血などの相談が報告されており、厚生労働省は使用中に異常が現れた場合は使用を中止し、医療機関に相談するよう注意を促しています。(厚生労働省)
複数の商品を同時に使わない
早くケアしたいからといって、複数のまつげ美容液を重ねて使うのはおすすめしません。
刺激が出たときに、どの商品が原因なのか判断しにくくなるためです。
まずは1商品を適量で継続し、目元の状態を確認しましょう。

使い慣れてトラブルが出ないと確認できたら、朝と夜や1日起きなど、まつげ美容液を2種類に分けて併用してる方もいますよ。
ただし、美容液の組み合わせは注意が必要な場合もあります。
▶︎まつげ美容液は併用していい?朝用・夜用を分ける考え方
まつげが抜けやすい人によくある質問
Q.まつげは1日に何本くらい抜けますか?

毛周期によって毎日少しずつ抜けるのは正常です。洗顔やクレンジングのときにまとめて気付くこともあります。急に隙間が目立つ、一部分だけ抜ける場合は原因を確認しましょう。
Q.抜けたまつげはまた生えてきますか?

毛周期による自然な抜け替わりであれば、新しいまつげが育ってくることが一般的です。ただし、炎症や脱毛症などが原因の場合は、眼科や皮膚科への相談をおすすめします。
Q.まつげパーマは休んだほうがよいですか?

必ず休まなければいけないわけではありません。まつげが細くなっている場合は、施術間隔を空けたり、デザインを軽くするだけでも負担を減らせます。
Q.マツエクをすると自まつげが抜けますか?

毛周期で抜けた自まつげにエクステが付いているため、抜けた毛が目立ちやすくなります。長さや太さが自まつげに合っていれば、必要以上に心配する必要はありません。
Q.美容液を塗れば抜けなくなりますか?

美容液は自然な毛周期を止めるものではありません。乾燥や摩擦によるダメージをケアし、今あるまつげを健やかな状態に保つサポートをするアイテムと考えましょう。
まとめ|抜けやすいときは美容液より先に原因を見直そう
まつげが抜けやすい人には、次の3つの共通点があります。
- クレンジングや目をこする摩擦が多い
- まつげパーマ・マツエク・ビューラーの負担が重なっている
- まぶたや生え際の状態が乱れている
まつげが減ったと感じると、すぐに高価な美容液へ変えたくなるかもしれませんが、本当に必要なのは、まず摩擦や施術による負担を減らし、目元の状態を整えることです。
そのうえで、乾燥や切れ毛が気になる人は、保湿・補修・ハリコシ成分をバランスよく配合した美容液を選びましょう。

まつげ美容液は、今あるまつげを大切にケアするためのものです。急に抜けた場合や、赤み・かゆみがある場合は、美容液で様子を見続けず医療機関に相談してください。
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